モード学園のコクーンタワー。その地下にある本屋さんに行って来たのですが、すごい。モダンな感じのつくりにも驚きましたが、本の品揃えが、すさまじくいい!昔の名著から、少し前のベストセラー、最近流行っている本、最新刊まで、ほしいと思う本はほとんどそろっていました。
でも逆に言えば、発行年次に関係なく良書を平置きしていたり、各分野においてある書籍数が多すぎるために、本を探す目的や選ぶためのリテラシーがない人には、ただの広い空間になってしまうのだろうなとも感じました。
ということで、今回は「本の探し方、選び方」についてまとめてみようと思います。自分もよく聞くことですが、最近人から「どうやって本を見つけるの?」なんてことを聞かれることが多かったので、無意識にやっている自分の選び方を整理するためにも書こうと思います。以下、自分なりの本の探し方、選び方になります。
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「本の探し方、選び方」
(学術書・ビジネス書・経済経営小説など)
■アジェンダ1、「深める(特定の目的を持った)読み」なのか、「広げる読み」なのか?
2、習熟度によって「価格帯」と「時間軸」を意識する
3、「社会的評価」を意識する
4、「個人的傾向」を意識する
■「深める読み(特定の目的を持った)」なのか、「広げる読み」なのか?僕は、あらかじめ目的を持たずその場で興味を引かれて買う、いわゆる「衝動買い」という買い方も
けっこうするが、大きく分けて2つの本の読み方をする。
1つは「深める読み(=特定の目的を持った読み)」で、もう一方は「広げる読み」である。
僕の例で言えば、半年後に何をやっているかというのは今の時点でわかっているわけで、
「○○業界で、○○に関わっていくから、○○の知識や○○の能力が必要になる」というのが
何となく想像できるし、いろいろな方法で先に調べることもできる。
IT、経営、経済、マーケティング、財務会計、広告、営業・・・なんていう大雑把な分野・分類でいい。
とにかく、自分の人生における将来的な目標・目的というものがあった時に、そこから湧き出てくる
興味関心や、そこから逆算した時に自分の現状と比較して見えてくる必要性というものは、
読書における強い目的になる。
逆に、今取り組んでいるリアルタイムのテーマについての本を読む、ということも有効だ。
理論があるから実践が改善され、実践があるから理論が入ってくる。理論と実践の意識的同時進行は、
仮説・検証サイクルを進め、質の高い好循環を生んでくれる。
これがいわゆる「深める読み」である。言い換えれば、特定の目的を持った読みともいえる。
ある目標・目的に沿って、自分の能力・知見・関心を深めていくための読書だ。
こちらは比較的見えやすく、何をしたらいいのかわかりやすい。
これに対して「広げる読み」というのは、今の自分の中にない興味関心を生み出すため、もしくは、
いまだかつて学んだことのない分野に入っていくため、というのが読書の目的になる。
そのため、何をしたらいいのかわかりにくいし、初めての分野ということもあり、
どれから読んだらいいのかも非常に迷うところである。こういう場合は、いきなり専門書を読むのは
非効率だし、まずは興味関心を育てることが大切だし、何より自分に良い本・悪い本を見分ける
判断力もない。よって、人に聞いたり、本屋でいろんなジャンルの場所をとりあえず見て回る、
とりあえずマンガ・ドラマ・映画などで楽しみながらその世界を覗いてみる、などが有効になるが、
本の探し方なども工夫が必要になってくる。
この2つの、「深める読み=特定の目的を持った読み」なのか、「広げる読み」なのかは、
本を選ぶ時に明確に意識して分けた方がいい。それによって後述する選び方が異なってくるからだ。
■習熟度によって「価格帯」と「時間軸」を意識する次に意識するのが「習熟度」です。習熟度に連動させて、本の価格(=レベル)や
時間軸(=発行年次=アーカイブ順)などを選べるようになると、今の自分に合う本が選べるようになる。
1、価格帯
例えば、自分がかなり知識があったり、実践でよく理解している分野の本を選ぶ場合、
僕は1800~3000円くらいのハードカバーで、知的に深い文章で書かれた本を選ぶ。
時には学術書などに手を出すこともある。そうでないと、例えば1200円くらいのソフトカバーの入門書を
読んでいると、 知的に物足りなく、発見することも少なく、途中で絶対に読むのを止めてしまう。
いわゆる、これが自分に合わない本、自分にとって必要ないほんとなる。
逆に、自分がほとんど知識を持っていない分野や、興味関心がない分野、今まで毛嫌いしていた
分野に手を出す場合は、上にも書いたが、最初はマンガ・ドラマなどと平行してわかりやすい本
から入ると効率がいい。そういう場合は、500~1500円くらいのソフトカバーの本になることが多い。
これらが「価格帯」である。習熟度によって価格帯を調節することによって、
本選びの失敗を少なくすることができる。
ただし、価格帯=内容の充実・重要度とするならば、1200円くらいのビジネス書に5,6時間も
時間をかけていたはもったいない。価格の低い(ただし、名著として文庫化されたものは別!)書籍を
読むときは、ポイントをつかんでいくような速読をこころがけなるべく時間をかけずに読み、
逆に2000円を超えるような高くて読み応えがある=吸収すべきエッセンスが豊富な書籍は、
なるべくじっくり味わいながら、書かれているエッセンスを深く吸収するよう心がけることも大事だろう。
2、時間軸
もう1つ、「時間軸」というものがある。習熟度が高く、関心も高い分野においては、最新の情報を
取りに行くべきである。つまり、最前線で話題になっている流行を、もしくは流行になる前の
一番早い情報を取りに行くスタンスが求められる。逆に、習熟度が低い場合は、
今一番先の情報というよりかは、ある程度過去の知識が体系化されている、間違いがない本を選ぶべきだ。
つまり、ここでは習熟度に合わせて、「時間軸」(=発行年次)というものを意識することが
大切になってくる。いつ、誰によって書かれた本なのか?情報はどのくらいの時期のものなのか?
ここで「情報の早さ」について僕が思うことをまとめたい。
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○書籍
=総じて遅い/発行時にすでに半年~3年くらい遅い情報
○分野別の最新情報を掲載した情報誌
=けっこう早い情報/今~半年遅れた情報
○ネット上のイノベータ層が発信する情報
=かなり早い/リアルタイム
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まず本だが、本はノウハウが間違いないとされてきた時点、 体系化できるレベルになった時点で
書かれるので、 最初にそれらが出てから半年~3年くらい遅れていることがほとんどです。
よって、本だけ読んでいても、「情報の早さ」という点では遅い。少なくとも半年遅れた情報だと
思った方がいい。その代わり、時間と正確なリファレンスに支えられ、確かな情報が比較的多いとは思う。
(といっても、最近は安っぽくて読むに値しない本が多くなっている気もする・・・)
よって、なるべく早い情報に触れたいのであれば、その分野の専門誌・情報誌を購読していくことが望ましい。
まず情報誌に掲載されて話題になったものが、半年から1年くらい遅れて書籍の新刊として平積みされる、
なんてことが多い。(僕が本屋を徘徊しての感触なので信じすぎないで下さい。)
最新技術や、最新の発想、話題になり始めていることを積極的に発信している媒体です。
しかし、一番早い情報か?と聞かれると、これもやはり少し遅れた情報かもしれない。
では、何が一番早い情報なのか?情報誌に出てくる前の、先駆的な活動家・評論家が発信している
Web上の情報が一番早い。イノベータ層が利用する情報、発信する情報に対して感度を高めること、
これによって初めて情報摂取のバランスが取れると思う。
後述するアマゾンのレビューを頼りにする選び方とは対極にある選び方であるが、
まだ確かなのかどうかわかりにくい情報、 これから一般的に採用されるのかどうか不確かな情報が
あふれている場所に出て行き、 自分でその中から必要な部分を選び取ってくるスタンスが求められる。
○「習熟度」・「価格帯」・「時間軸」の3つの組み合わせを戦略的に行うことで、本を読むことの効果を最大化することができる!
■「社会的評価」を意識する(Webを最大限利用する) ここでは僕が参考にしている代表的なツールとして、アマゾンのレビューについて思うことを述べたい。
アマゾンは書籍の購入時に利用している人は多いと思われるが、ハズレ本を選ばないためにも
アマゾンのレビューは非常に参考になる。まだ使い慣れていない人は、「レビューの評価数値」を
見がちだが、僕が参考にしているのは
「レビューの数」だ。
過去に良書・名著とされ、多くの人に読まれてきた本、また反響の大きかった本には、
必ず多くのレビューが書かれている。僕の経験から言うと、だいたい40~80くらいのレビューが
書かれた本は間違いないと思っていい。本を買うかどうかで迷っている場合は、最新刊でない限り、
このレビューを使うことによって、篩いにかけることができるので、安心して購入することができるようになる。
というより、良書のみを読んでいくことさえ可能である。
(ただし、読みやすい大衆本のため、レビュー200がつくこともあるので注意。)
しかし、ここで注意しなくてはいけないことは、すでに多くのレビューがついているということは、
それは長い時間をかけながら多くの人の目に触れてきたということでもあるわけで、
先ほどの「時間軸」という意味では「やや古い本」と思った方がいい。
つまり、失敗することのない確かな本を選べる変わりに、情報の早さという点では古くなった情報のみを
摂取することになる。情報の正確性と新しさは、トレード・オフの関係になっているからだ。
これはどこにでもある関係だが、ここからアマゾンのレビューの数だけを頼りに読書をしていくというのは、
情報の早さという点で十分とは言えないことがわかる。
「時間軸」のところで書いたが、僕らは特定の分野に関しては、できるだけリスクを取って
最先端の価値ある情報を取りに行かなければならない。
価値ある情報とは、今後話題になり長くその価値が認められる情報ということだ。
そのためにも、僕らは高い情報リテラシーを見につけていかなければならない。
○「スピード」と「正確性」を兼ねそろえたアンテナは、僕たちに情報という競争優位性をもたらせてくれる。他にも、最新の情報に敏感で、的確な情報発信をしてくれるブロガーを追っていくことだったり、
新しい情報を得たらTwitterなどでどんどん発信してくれる人のつぶやきを拾ったり、
ネットニュースで自分に関係のある情報が流れたら、それが自動で自分のところに集まってくる体制を
整えておいたり、イノベータ(⇔フォロワー)層の信頼できる友人と積極的に関わり、
まだ流行ってもいない最新情報を手に入れたりと、いろいろとできることはある。
■「個人的傾向」を意識する(個人的名著に出会う)
最後に個人的傾向について述べたい。小見出しにもあるが、これは一般的・普遍的ではなく、
個人的・主観的名著に出会うための方法になってくる。
多くの人(または発言力のある人)が価値あると判断した本だけを読んでいればいいのだろうか?
そうではないはずだ。
また、他の人にとって価値がないと判断された本すべてが、自分にとっても価値がないのだろうか?
そうとも言えないはずだ。自分にとってのかくれた名著との出会いが、人生を大きく変えることがある
ということは、多くの人が言っていることだ。
そこで大切になってくるのが、自分の個人的な傾向を利用した本の選び方である。
例えば、ブログを読んでいて自分とシンクロするエントリを数多く書いている人が、
「この本は面白い」と紹介している書籍は、個人的名著になる候補であることは間違いない。
「今の」自分にとって興味関心がない分野であっても、興味関心が今は潜在しているだけで、
触れ始めたら急激に面白く、自分にとって重要なことに感じ始めるかもしれない。
ブログでなくとも、日常身近な人で、自分と似ている傾向を持つ人のオススメを聞くこともできる。
例えば、僕の就職活動の例で言えば、僕は最初コンサルティング業界に全く興味がなかった。
しかし、自分と思考パターンや興味関心、モチベーションが上がるポイントがすごく似ている
と思った友人のフリッツが勧めるのだからと、覗いてみたら大ヒットした。
彼が紹介している本は、自分にとっても刺激的で面白いことが多い。
他にも、感覚や直感が強い人が美しいと思う文章と、ロジックが強い人が美しいと思う文章は
異なってくるかもしれないし、具体的説明に強い人と、抽象的・概念的な話に強い人とで
良いと思う書籍も異なってくるはずだ。どうしても受け入れられない本というのもある。
最後は自分の個人的傾向を意識することで、本探し、本選びをより成功させよう!